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お知らせ

  • 2022/12/31(土) 23:59:59

この記事は常時TOPに表示されています。
更新された記事はこの下にあります。

楽史舎では本の通販なども行っております。
BOOTH(rakushisha.booth.pm/)や東方書店さん(www.toho-shoten.co.jp/)などご利用下さい。
問い合わせなどはホームページ(http://www.diced.jp/~rakushi/)をご覧ください。

参加予定イベント
・何かイベントがあれば

今後の新刊予定
・何にするか検討中です。

最近はtwitterにもいます。アカウント:@sangatsu_rakshi
よろしければ声を掛けてくださいませ。

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既刊の価格改定します

  • 2019/09/07(土) 10:23:18

滅多に書かないブログとして安定の1年ぶり更新でこんなお知らせを書くのはどうなんだと思わなくもないですが、さすがに厳しくなってきたので楽史舎の既刊の価格を改定させていただくことにしました。

楽史舎は基本スタンスとして、欲しいという方がいらっしゃる限りはなるべく既刊を刷り続けることにしています。
とはいえ部数が少なくなってくると単価がぐっと上がってしまって出すだけ赤字というような状態になってしまいます。それを回避するために印刷部数を増やすと何年も在庫が積み上がり続けることに。
※そして意外と無視できないのが書店に在庫を送る運賃の高騰だったりします。

というわけで、少部数で印刷し続けられる体制を維持するために既刊の価格を100円ずつアップさせてください。
※『科挙対策律令』については200円アップで1000円となります。

多くの人に読んでいただきたいというのが大前提ではありますが、サークル活動を続けるための環境を作ることもサークルの務めじゃないかなと思ってます。ご了承いただければ幸いです。

なお、この改定は10月1日より適用する予定です。
BOOTH・東方書店さんいずれも今月中は現状の価格で扱っておりますので、いつか買おうと思ってたとか冬コミでまとめて買うつもりという方がいらっしゃいましたらお早めにお求めください。

(さんがつ)






冬に向けて

  • 2018/08/27(月) 21:36:26

すっかり季節ごとの更新が定例化しておりますが、ともあれ夏コミでは多数の方にお越しいただき、ありがとうございました。
中国史の枠で参加しながら日本史の本を出すという状況にもかかわらず、『天下殿と話すための  宣教師の学んだ日本語文法』もわりと良い評価をいただけて、まずは胸をなで下ろしております。

もともと安土桃山時代の口語文法本として『NIFONNO COTOBA』という本を出してまして、知れば楽しいけど分かりやすい本が無いというニッチな需要を突けた楽史舎らしい本だと自負しているのですが、今見直してみると内容や組版など、もっとやりようがあったなという反省もあり、改めて作り直してみました。
調べ直してみる中でいろいろ発見もあったり、良い本を見つけたりして作った本を見直してみるのも悪くないなと。

そして次は冬コミです。今度こそ『はじめての即位』の別冊を予定しています。
無事に即位が済めば皇帝になれますが、なったからには名君と呼ばれたいもの。その暁には行いたい封禅についてまとめています。
今回、コミケと合わせて国会図書館に行きまして、いろいろ地元では入手が難しい論文などコピーしまくってきました。まずはこれらを読み込むところからですが、ページ数はともかく冬までには仕上げます。
ちなみに即位儀礼についても面白い論文をいくつも見つけてしまいました。いつか時間を取れれば『はじめての即位』についても内容を見直せればなぁと思っています。

今年は三国志学会も行けそうに無いので、すべてを冬コミにかける感じになりそうです。
※これで落選したらどんな顔をすれば良いのか……

(さんがつ)




ばたばたと

  • 2017/09/13(水) 23:36:45

というわけで、盆と正月にしか更新されない感のあるブログですが。

今年もいつも通りにコミケに参加して夏を終える気でいたんですが、ひょんなきっかけでいくつかイベントに参加させていただきました。
初めての経験を箇条書きするとこんな感じ。
・大崎駅の改札前で同人誌イベント参加
・『科挙対策律令』のツイートが6000リツイートを超える
・コミケでほとんどの本が売り切れ
・三国志研究会・愛知で「三国志と日食」について話す
・人形劇三国志を操演者の方と鑑賞
・同人誌を作ってる方とごはん
・三国志学会の東方書店の出店に楽史舎の本が置かれる
・本を買っていただいた青木朋先生の『はじめての即位』にサインを書く

これがわずか1ヶ月で起きるという目まぐるしさ。おなかいっぱいです。
とはいえ浸ってばかりもいられません。そろそろ冬に向けて原稿作業に集中します。

『晋書』に近づける

  • 2017/01/09(月) 20:57:38

明けましておめでとうございます。と書くほど季節感が大事なブログでもないですが、まずはご挨拶。本年もよろしくお願いします。

さて、昨年は夏冬とコミケに出ることができまして、ご参加いただいた方々には御礼申し上げます。
また久しぶりに前年冬から夏冬と3期連続で本を出すことができ、なかなかに充実した年となりました。
そうは言っても冬の『軍師必携 天文』は過去の『星空の名前』と『宙の世界』の再編集ですが、やるからにはいろいろ新しいことをしないと、というわけで『晋書』天文志の注釈の見直しと星図の星の配置の見直しに着手してみました。

まず天文志について。
三国志の頃の天文について知りたいと思ったときにまず見るのは『後漢書』と『三国志』でしょう。
しかし、ワクワクしながら『後漢書』天文志を見ると天変地異の記事があるばかりで体系的なことは何も書かれていません。さらに『三国志』には天文志がまったくありません。陳寿が最初から書く気が無かったのか、後で書くつもりだったのか、どっちなんでしょう? どうやら『東観漢記』に天文志があるらしいと調べてみると散逸とか……
というわけで次の『晋書』を見てみると宇宙観から星座から、知りたかったあらゆることが書かれているわけです。救いの神はここにいた!しかも『世界の名著』に訳文もあるし!
うん良かったねーと言えればいいんですけど訳文がちょいと難しくありませんかね藪内先生……というのと、そもそも『晋書』天文志には致命的な欠点がありまして、一部分だけぽろっと文章が抜け落ちてます。しかもたぶん最初から。
当時間違いなく存在していたはずの星座がなぜか抜け落ちており、しかも天文志の別の箇所にはしっかり星座名が出てくるという有様で、『晋書』を何かで補ってやらないと当時の星座を把握することはできません。
そこでいろいろ調べてみて行き着いたのが『隋書』です。
興味のある方は見比べてみていただけると良いのですが、驚くほどコピペです。それもそのはず、この2つの天文志はほぼ同時期に同一人物によって書かれたものでした。というわけで、『隋書』の記述を大幅に取り込んで作り直したものを今回の『天文』に収録してみました。

次に星図について。
『宙の世界』を作った2008年当時と比較すると、ネット上の中国星図は格段に増えたようです。ただ、おそらくどれも元ネタは同じなんでしょう、『宙の世界』もそうなんですが元になっているのは清代に書かれた『欽定儀象考成』です。
私自身も『宙の世界』を制作していた際は特に違和感を覚えることもありませんでした。しかし改めて天文志と突き合わせてみるといろいろ違うんですね。
そこで改めて調べてみると天文志に書かれている位置と合わない星座があれもこれもと出てきます。ついでに古いといっても宋代ですが……星図なども参照して再配置してみました。
おそらく誰も見たことがない星図になっておりますので、お楽しみいただければ幸いです。

次に何をするかはまだ決まっていないんですが、いろいろ本を読みながら早々に決められればと思います。
またいろいろツイッター @sangatsu_rakshiでつぶやいておりますのでよろしければこちらもご覧ください。

(さんがつ)

夏コミ御礼

  • 2016/08/14(日) 20:54:16

いつも書いている気がしますが、もう夏コミが終わってしまいました。

ありがたいことに多くの方にサークルスペースにお越しいただき、新刊の『よくわかる九章算術』もなかなか良い評価をいただけたようです。
相変わらず何の役にも立たない本ですが、お楽しみいただければ幸いです。

夏が終わればあっという間に冬です。
今のところ新刊のアイデアがまったく無い状況ですので、絶版になってしまった中国の天文関係の本を再編集してみようかと考えています。
余裕があれば『NIFONNO COTOBA』の電子書籍化にも挑戦してみたいですが、こちらはできればラッキーくらいでしょうか。

いずれにせよ、冬の原稿を進めつつ来年の夏に向けての準備が始まります。

夏コミの新刊

  • 2016/08/09(火) 20:34:00

ようやく夏コミの新刊を脱稿しました!

新刊は『よくわかる九章算術 ー孔明は二次方程式を解けたのか?ー』というタイトルで、中国の後漢期によく使われた数学の教科書『九章算術』をまとめた本になります。

正直なところ、『九章算術』の翻訳は科学の名著に収録された川原秀城訳があり、また大阪産業大学を中心に決定版とも言える翻訳プロジェクトが動いている状況です。
本書ではこれらのものを噛み砕いてより平易な表現で書いてみました。
おそらく、こんなことまで知っていたのか!と驚いていただけるのではないかと思います。

また、『九章算術』は永く中国歴代王朝でも数学の教科書であり続けましたし、日本でも使われました。
『真田丸』で大谷吉継が算木を扱うシーンがありましたが、おそらく彼も『九章算術』を読んでいたはずです。
このように三国志に限らず、東洋史であれば広くカバーできる内容ですので興味のある方はお立ち寄りください。

ちなみに既刊もコミケに持って行きますので、よろしければついでにご覧ください。

<土木>
・中国式城郭をつくろう
・中国式城門をつくろう
<天文>
・宙の世界(中国の星図)
・二十八宿占
・雲気占
・献帝の見た日食
<律令>
・科挙対策律令
<その他>
・蹴鞠 The Guide of KEMARI
・写経本後漢書皇甫嵩伝

詳細は楽史舎ホームページをご覧ください。

では、14日(日)は東ヒ-28b 楽史舎でお会いしましょう。

(さんがつ)

コミケ4日目に参加します!

  • 2016/03/07(月) 21:53:58

まだ夏コミまで5ヶ月あるのに何言ってんだって話ですが。

先日のサンクリでご縁ができまして、COMIC ZINさんで中国式城郭をつくろう』『中国式城門をつくろう』を扱ってもらえることになりました。 ※本のタイトルをクリックするとサイトに飛びます。
いきなりあれやこれやと委託するのもなんだかなーということで、まずはこの2冊です。『科挙対策律令』とか『献帝の見た日食』などは東方書店さんのみの取扱いですのでご注意ください。

何はともあれ夏コミの当選を祈るしかない時期ですが、新刊の製作は下調べが折り返し地点を過ぎたあたりになってきました。いまのところ順調に進んでいますので、ご期待ください。

(さんがつ)

新年のご挨拶と通販のお知らせ

  • 2016/01/09(土) 21:40:15

すっかりご無沙汰しておりますが、まずは明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

当ブログでは2015年が無かったかのようになってますがいろいろありまして、何より東方書店様に同人誌を置いていただけることになりました。
これは一昨年の冬コミで同人誌をお買い求めいただいた方(香港漫画店さん)から東方書店様なら委託の扱いをしてもらえるんでは?と教えていただいて以来、上京の暁には必ずや!と思っていたのがようやく実現できたものです。

なかなかコミケには来られない方もいらっしゃるし、そういう方にも見てもらえる機会が作れるといいなぁという考えだったんですが、快く了承いただけまして、夢が叶った!と喜んでおりました。

が、東方書店様のfacebookとツイッターで紹介されるとものすごい勢いで拡散されまして、海のものとも山のものともつかぬ同人誌を置いていただける恩義に報いるためにも売れてくれねばなぁとは思っていましたが、東方書店様の発信力の強さに驚くばかりです。

同人誌としては実質1年半を要した三国志の日食本『献帝の見た日食』をようやく出すことができました。まったくもって何の役にも立たない本ですが、史書の「日食之」という無味乾燥な記述が実際にはどんなものだったのか?ご確認いただければ。

すでに夏に向けても新しいネタの資料読みを始めています。まだ本にできるネタかどうかの見極めもできていませんが、何とか形にしようと思ってます。
また、品切れになっている中国の古天文の本も手直しして出せればなぁと。

新年らしく夢ばかり語ってますが、ちょくちょくツイッターで進捗などつぶやいてますので、良かったらこちらも見てください。

(さんがつ)

三国志フェス参加しました

  • 2013/09/29(日) 09:29:03

楽史舎としては史上初の同人イベントではないイベント参加でした。
事前の連絡のタイミングや内容から推測するに同人サークルの参加は想定外っぽくて完全アウェイな空気を覚悟しつつの参加だったんですが、心配も杞憂に終わって同人誌とは縁の無さそうな方にも手にとっていただくことができました。
同人誌という概念を全く知らない方もいらっしゃって反応が新鮮でした。

今回、城郭本や城門本を買っていただけた方にはぜひ城を築いていただければ。星図を買っていただけた方には年末のアイソン彗星に向けて軍師ゴッコの準備をしていただければと思っております。

コミケよりもまったりしてましたので、いつもコミケに来てくださってる方々とも少し話ができたりと、得るものが多いイベントでした。
このようなイベントを開いてくださった関係者の皆さんに感謝です。

また、物理的にもいろんなものを得てしまいまして、差し入れとか更には昼ご飯とか、本当にありがとうございました!

三国志フェスが終われば次はいよいよ冬コミです。
当落はまだ分かりませんが、とにかく準備を加速させて面白いと思っていただけるような本を作ろうと思ってますので、完成の暁にはご覧ください。

(さんがつ)