fc2ブログ

脱稿!

  • 2011/07/26(火) 21:35:17

無事に脱稿することができました。
夏は予定通り安土桃山時代の口語本です。

スポンサーサイト



夏コミに向けて

  • 2011/04/23(土) 20:32:25

2月以来の更新ですみません。

何がきっかけだったかはもうさっぱり覚えていないのですが、このところ日本語というものに俄然興味がわいてまして古い文法書を読む日々が続いております。
で、ここ最近は織豊時代の宣教師ジョアン・ロドリゲスが書いた『日本語小文典』など読んでいるのですが、ありをりはべりいまそかりなんて堅苦しい中学・高校の古文では習わなかった当時の話し言葉というものがまとめられてまして、これが意外と面白いです。

とはいえラテン語やポルトガル語の文法規則を前提にして書かれているのでわかりにくい面もあり、過去完了・不定詞といった英語の授業で聞いたなぁという用語から、ゲルンディウム・スピーヌムなんて分類の意味さえ分からない用語まで山盛りです。なので読みながら日本語の文法規則に落とし込んでメモするようにしていたらなかなかいい感じのボリュームになってきました。

というわけで、今年の夏コミに向けては「安土桃山時代の日本語の文法をまとめた本」を作ってみようと思っております。蹴鞠以来の日本史で楽史舎のイメージから離れたものになるかもしれませんが、ご期待いただければ幸いです。
中国史やれよーという声が多いのは承知しておりますが…
(さんがつ)

新刊落ちました

  • 2010/08/04(水) 00:41:41

長らく更新が滞ってしまってすみません。

実のところ6月から身内の看病やらで追い立てられてましたので、更新はおろか原稿も手につかない状況でした。
ようやく葬式も終わって平常運転に戻りつつあるんですが、残念ながら新刊はまとまりきっていないため夏に間に合わなくなってしまいました。
今回は準備期間もしっかり取って余裕のある工程だっただけに口惜しいことこの上なし。

ただ、冬まで4ヶ月の時間ができたので、図とか「本らしさ」を向上させる方向で手を加えていけたらと思ってます。
こんなこと書いてると冬に落ちるんですが…

期待を煽るようなことを書き続けてただけに裏切るのは心苦しいのですが、冬には間違いなく完成していますのでもうしばらくお待ちください。

(さんがつ)

終わりました!

  • 2010/05/11(火) 22:12:02

ようやく唐律のまとめが終わりました!
気がつけばA5ノート280ページの超大作になってまして、これをそのままカラーコピーして販売してもいいんじゃないか?というのが相方の雪人の言ですが、幾ら掛かるかわからないのと、各篇がまとまっているようでまとまっていないところがあるのでテーマ別に整理して本にしようかと思っております。

これから今月までに内容を抜き出して、来月で本として編集すればいける!と皮算用しつつ、いつものごとく最後は修羅場でやっつける形になりそうな気もします。

気になるテーマなどあればまだ対応できますので、ご意見あればメールなりコメントでお知らせください。

(さんがつ)

山場を超えました

  • 2010/05/04(火) 17:39:14

唐律のまとめも大詰めに入ってきて、最後の難関を突破しました。

難関というのは雑律の22~28でして、要するに姦通罪です。
まとめの作業は近場の喫茶店で仕事上がりにやっているんですが、前に記事にしたとおり安いこともあって隣同士が近いんです。
ここで「姦通」というド直球な用語をよりによって赤ペンで強調しながら書くというのはなかなかきついものがありました。

ただ、雑律を終えたことで残すところはあと2篇。
なんとか今月中にはまとめを終えられそうな雰囲気です。

(さんがつ)

思案のしどころ

  • 2010/04/07(水) 12:33:17

長丁場で取り掛かってきた唐律のまとめも名例、衛禁、職制、戸婚、厩庫、擅興、賊盜、闘訟、詐偽と手当たり次第にやっつけ、残すところは雑律と捕亡、断獄律のみとなりました。
ここまで来ると唐律に対する理解が深まってきたように感じますし、まとめに要する時間が明らかに短くなってきています。これならGW明けには終わるかな?という目処が立った気がします。
今さら詳しくなったところで何の役にも立たない知識なのが非常に惜しいところです。
※楽史舎の本はどれもそうだろう、という無粋なツッコミは無しで

ただ、逆の問題も出てきており、なにより大変なのはどう本にまとめるかということ。
正直なところ、まとめたノートをそのまま印刷すれば面白いし分かりやすいかも!と思わないでもないのですが、なにせ優に300ページ近くあり、ごくごく一部の方には受けそうですがとても同人で出せるような代物ではない。
コミケで出せば、すごい!→高い!→机にそっと戻す の流れができるのが容易に想像できてしまいます。
なので、手に取りやすさ、運びやすさ、在庫の管理スペースなどを考えると80ページくらいがバランスが取れる限界じゃないかと思うのです。

ページ数の割り振りなども息抜き程度に考えるようになりましたが刑罰で4ページ、殺傷罪で4ページ…と思いつくままに取っていくとどうにも足りない。
かといって分冊にするのも本末転倒だし…となかなか思うように行かないところです。
衛禁、厩庫、擅興あたりのまとめていて面白くなかったところをばっさり切り捨ててしまえば良さそうですが貧乏性なものでそれも惜しい。

結局のところ、「三国志でない時代」の「中国の法律」について知りたいと思っておられる人がどれくらいいるのかよくわからないのが問題なんだと思うのですが、ブログを読みに来られている方々はいかがでしょう?
中国の星図は世の中に無かったので面白いと思ってもらえる自信がありましたが、法律はこれまで『漢魏律考』しか無かったこともあっていまいち測りかねているところです。
個人的には中国の天文と同じくらい面白いカテゴリだと思うんですけどね。

(さんがつ)

2ヶ月の経過報告

  • 2010/03/08(月) 13:07:38

気がつけば2ヶ月更新していなかったんですが、新刊の準備は着々と進んでいます。
なにしろ衛禁・職制と非常につまらないところを整理していたので、書くことも無かったというのが正直なところ。

前にどこかで書いたかもしれませんが、私は8月31日に涙目で夏休みの宿題をやっつける子供だったようなモチベーション維持に難のある人間なので、取っ掛かりに小難しいことから手をつけると何も進みません。
今回も唐律という大きな壁に向かうに当たって頭から整理していくとすると名例律という原則規定から入ることになります。とてもやる気が維持できると思えません。

そこで、一番楽しそうな賊盗律、闘訟律(盗む・殴る・殺すなどです)から取り掛かったのですが、やはりわかりやすいこれらの律は楽しく、すいすい進捗していきました。また、これらの律文を読んでから名例律に取り掛かったことで、原則規定の応用例が頭に入っているためか苦労するところが少なかった気がします。

ただ、これらを終えたところで次の衛禁律に入ると途端につまらなくなります。
関所破りとかそういう規定が続くんですが、現代法とあまりリンクしないこともあって、整理しながらこの辺は本を作るならカットかなぁ…などと考えているわけです。
こうなってしまうとさらにモチベーションは下がる一方。作業を進めているものの、ペースが2~3割近く落ちていきます。

こんな感じでじりじりと歩を進めていたんですが、ようやくつまらんゾーンを攻略。いよいよ戸婚律です。
まだ全体の進捗でいえば6割程度ですが、なんとか展望が見えたかな?という感じです。

(さんがつ)

考える場所

  • 2010/01/06(水) 19:58:45

落ち着いて集中できる場所はどこでしょうか?

「自宅」という方、とてもうらやましいです。かなり心が強い人なのでしょう。
私はというと、テレビとインターネットから引き離さないとまったく集中できないので、どうしても喫茶店で作業することが多くなります。

ところが落ち着いて作業できる喫茶店というのも意外と少ないもので、古い喫茶店などではソファテーブルのように天板が低く、入った瞬間に失敗した!と悟ることもしばしば。
また、喫茶店とはいうものの、漫画喫茶は天敵であるテレビとインターネットが目の前にあるのでまったくダメでした。
いろいろ渡り歩いた結果、繁華街にある新しい喫茶店の方が当たり率は高いようです。
ただ、このところ直径40センチくらいの丸テーブルが並んだスタイリッシュなカフェというのが増えていて、会話するにはいいのでしょうが、私のような最低でもA3タテのサイズは欲しい者にはこれまた地雷だったりします。

なので、このところのお気に入りはどーんと長机が置いてあって、そこに椅子が並んでいるタイプの喫茶店です。
安い店なのでとてもやかましいのですが、耳栓代わりのイヤホンでシャットアウトして会社帰りの1~2時間をそこで過ごす日々です。

ただ一つ難点があるとすれば、隣同士が近いんです。
今扱っている占星・法律どちらでも頻出する文字は調べるまでもなく「犯」なのですが、隣でカリカリ書いてるノートに「織女を犯す」とか書かれてたら何だこいつ?と思いますよねぇ
惑星がこと座のVegaに近づくことを言っているだけなのですが…
18禁とは正反対の位置にいながら用語が18禁ど真ん中というのも困ったものです。
※ランクキングを取ると、「憂」「死」「殺」あたりも上位に来るはずです。

(さんがつ)